半導体を購入する際にちょっと知っておきたい豆知識をご紹介!
今回は半導体の梱包形態に関する「テープ アンド リール品」についての説明です。
1. リール品とは
リール品と呼ばれているのはチップ部品が収納されたテープをリールに巻いたものです。
リール品とは略称でテープ アンド リール品と呼ぶのが適切で好ましいです。
単に上の写真の様にテープをリールに巻いてあれば良いということではなく、 正常なテープ アンド リール品にはリーダーテープとトレイルテープが必要です。
リーダーテープは接着テープのみの部分と、製品が収納されていないキャリアテープの部分があります。
トレイルテープは製品が収納されていないキャリアテープを設けており、リールには接着固定されていません。
正常なテープ アンド リール品からテープカット品で販売した等でリーダーテープとトレイルテープが無い場合は実装機※1で使えないのでテープを加工するか、巻き直しする必要があります。
このため、リールに巻かれていてもリーダーテープとトレイルテープが無い場合はテープカット品の扱いになります。
テープには装填されている製品方向の規定(T1/T2, TL/TR等)があります。
製品方向に合わせて実装機を設定する必要があるために正常なテープ アンド リール品でも巻き直しが必要な場合もあります。
2. テープカット品とは
テープカット品はこのテープの一部を切り取ったものです。
バラ品と同等の扱いになります。
テープ アンド リール品は1リールで数千個単位になり、部品単価によっては高額になるため、試作等の少量だけ必要な場合はテープカット品を購入する場合があります。
こちらの場合はこのままでは実装機で使えないので基板実装するには手付け※2か実装機で使えるようにテープを加工するか巻き直しする必要があります。
★用語解説
- ※1 実装機:
- マウンターとも呼ばれ、基板上に部品を乗せる作業(ペースト半田や接着剤等で固定される)をする機械のことです。 実装機の後に半田付けする機械(フロー/リフロー)で半田付けされます。
- ※2 手付け:
- 半田ごて等を使い、手作業で基板に部品をはんだ付けすることです。
半導体の購入を検討された際にテープ アンド リールやテープ&リールやテープカット、フルリールという言葉を目にすることがあるかもしれません。
その際に今回のお話を思い出していただけますと幸いです。
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