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微発光用途向けに明るさや色のむらを低減する1608サイズLEDを開発
【CSL1901シリーズ】-ROHM

ROHMのCSL1901シリーズ
ROHMのCSL1901シリーズ
(1.6mm×0.8mm,t=0.55mm)

<要旨>

ローム株式会社は、PLC*1等の制御装置をはじめとするFA機器*2や、モデムやルーターといった通信制御機器などのインジケータ、数字表示に向けて、微発光用途に最適化した1608サイズ(1.6mm×0.8mm)LED「CSL1901シリーズ」を開発しました。

新製品は、内作素子技術を駆使して2mAでの発光に素子特性を合わせ込んだことで、微発光時の明るさや色味といった視覚的ばらつきを低減したLEDです。

一般的な20mA仕様のLEDを低電流で発光させると、製品ごとに明るさのばらつきや色味の変化が起こります。

新製品は一般品と比較(2mA発光時)して明るさのばらつきを約半減、色味の変化を約3nm抑制しており、発光調整の設計工数削減や、インジケータや数字表示器の視認性向上に貢献します。

また、汎用性の高い1608サイズのパッケージで5色のカラーラインアップを展開しており、用途やモデル変更に対しての置き換えも容易です。

<背景>

近年、LED素子の技術進化により発光効率が飛躍的に向上し、LEDの高光度化が進んでいます。

そして、高光度化によって、隣接する発光部との干渉などを考慮しなければいけないアプリケーションでは適切な発光光度*3や発光波長*4に調整する設計が必要となり、市場では低電流域での特性に合わせ込んだLEDが求められています。

ロームでは内作素子技術を保有する優位性を生かし、デバイスの発光層をカスタマイズしたことで、低電流駆動での微発光に最適化した汎用性の高い1608サイズのLED製品を開発しました。

ROHMのCL1901シリーズと一般品の2mA使用時の比較
ロームのCSL1901シリーズの複数個配置でのアプリケーションイメージ

<製品ラインアップ>

品番 発光色 絶対最大定格(Ta=25℃) 電気的光学的特性(Ta=25℃) パッケージサイズ[mm]
順方向
電流
IF
[mA]
動作
温度
Topr
[℃]
順方向電圧VF
Typ.
[V]
  発光波長
λD
Typ.
[nm]
  光度
IV
順方向電流
IF[mA]
順方向電流
IF[mA]
Min.
[mcd]
Max.
[mcd]
順方向電流
IF[mA]
NEW
CSL1901VW
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データシート

(Red)
20 -40~+85 1.8 2 630 2 1.6 6.3 2 1.6×0.8
(t=0.55)
NEW
CSL1901UW
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データシート

(Red)
620 2.5 10.0
NEW
CSL1901DW
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データシート

(Orange)
605 6.3 25.0
NEW
CSL1901YW
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データシート

(Yellow)
590 6.3 25.0
NEW
CSL1901MW
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データシート
黄緑
(Yellow Green)
570 1.0 4.0

<対象アプリケーション>

・各アプリケーションのインジケータ・数字表示部
-FA機器(PLC等の制御装置)
-工作機械や製造機器、検査機器
-モデムやルーターなどの通信制御機器

<用語説明>

*1)PLC:
Programmable Logic Controllerの略称で、プログラムにより入出力機器に指令を与え、シーケンスなどを制御するコンピュータ装置のこと。工場などの自動制御機器に使われる他、さまざまな機械制御に使われる。
*2)FA機器:
Factory Automationの略称。工場などにおける自動化を図るための装置。
*3)発光光度:
ある方向から見た場合の明るさを示し、単位立体角あたりの光の量を規定したもの。単位はcd(カンデラ)。
*4)発光波長:
一般にLEDでは目で見た際の色に相当する波長で表す。ドミナント波長ともいう。単位はnm(ナノメートル)。
ROHMのCSL1901シリーズの発光波長範囲の図

<リーフレット>

微発光用途に最適化した2mA低電流駆動のLEDシリーズ登場!
1608サイズ Low Current チップLED(PDF:1.5MB)

ROHMロゴマーク

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