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【アルプスアルパイン】セミカスタム可能な可変抵抗器と可変抵抗器の原理

アルプスアルパイン社の可変抵抗器は、幅広い電気機器に使用されており、ミキサーや最高級オーディオ機器向けなど用途や求めらえる特性に応じて多くのバラエティを取り揃えています。

軸やレバーの長さや形状などの各種バラエティの対応やスイッチなどのオプションの追加によるセミカスタム製品も対応しています。

可変抵抗器の原理

可変抵抗器の原理は非常にシンプルで、抵抗体の両端の端子(端子①と端子③)から 定電圧をかけ、抵抗体上を動く接点(しゅう動子)につながった端子(端子②)との 電圧比(%)でしゅう動子の位置を検出します。

回路図では図①のように表されます。

(図①)
可変抵抗器の図①
アルプスアルパインの可変抵抗器の原理

可変抵抗器は操作方法によって、回転操作ができるロータリボリュームとスライド操作ができるスライドボリュームに分類することができます。

ロータリボリューム・スライドボリューム

製品サイズによる可変抵抗器バラエティ

可変抵抗器は、製品サイズが大きいと高性能で高品位な抵抗体、ブラシ、メカ構造を搭載できるため、製品サイズが大きいほど高い特性を出すことができます。

アルプスアルパイン社では求められる性能に合わせて様々な製品サイズのシリーズを取り揃えております。

ALPSALPINEの可変抵抗器の製品サイズ

可変抵抗器のハイスペックバラエティ

マスタ用スライドボリューム

ミキサーなどに使われるマスタ用スライドボリュームは、60mmや100mmの移動量を持つ大型サイズで、高精度かつ操作性に優れた特性を持っています。

ALPSALPINEのマスタ用スライドボリュームの製品

可変抵抗器のセミカスタム対応

抵抗体の数

多チャンネルの電気回路を同時にかつ同じレベルで出力調整を行いたい場合など複数の抵抗体をもつ可変抵抗器が必要とされます。

アルプスアルパイン社の可変抵抗器では、1つの抵抗体をもつ単連タイプ以外に、複数の抵抗体(2連タイプや4連タイプ)を持つシリーズを用意しています。

アルプスアルパインの2連タイプRK271シリーズ

ロータリボリュームの軸数

多くのロータリボリュームの操作軸は1本ですが、RK097シリーズでは内軸と外軸でそれぞれ別々の抵抗体の抵抗値を変更できる2軸タイプのバラエティも対応しています。

アルプスアルパインのロータリボリュームの2軸タイプ(RK097シリーズ)

ロータリボリュームの軸の種類

使用される機器に合わせ、軸の材料や形状、長さなど多くのバラエティを準備しております。

金属軸

アルプスアルパインの金属軸のバラエティ

耐久性が求められる民生および車載用電気機器に使用されます。

平軸、溝軸、セレーション軸などの操作部形状や軸長バラエティを用意しています。

絶縁軸

アルプスアルパインの絶縁軸のバラエティ

金属軸ほど耐久性が求められない機器に使用されます。

平軸以外に、つまみ形、ドライバ形などの操作部形状や軸長バラエティを用意しています。

つまみ操作軸

ALPSALPINEのつまみ操作軸の画像

薄型の電気機器に適した軸形状でつまみの側面を指先で回転操作します。

アルプスアルパイン社では操作用のつまみをお客様で準備するRK08Hシリーズと、つまみ付きのRK10Jシリーズがあります。

中空軸

アルプスアルパインの中空軸のバラエティ

操作部中央に、スイッチや表示機能を配置するような機器に使用されます。

アルプスアルパイン社の中空軸ボリュームでは、中空軸にLEDが内蔵されており、つまみ位置の照光を可能にしています。

スライドボリュームのレバー種類

RS□□1シリーズではセット構成に合わせたレバー形状や長さを選択することができます。

マスタタイプでは操作部の形状を選択できるシリーズがあります。

アルプスアルパインのRSxx1シリーズ_マスタタイプRSxxNシリーズ

オプションの種類

当社では付属スイッチをオプションとして選択できるシリーズがあります。

シリーズ スイッチの種類
RK097 ロータリスイッチ、プッシュオンプッシュオフスイッチ、
プッシュオンスイッチ、プッシュロックスイッチ
RK119 プッシュオンスイッチ

その他にクリック数、センタタップ、取付板、ダストカバーといったオプションを持つシリーズもあります。

その他アルプスアルパイン社製品もコアスタッフオンラインにて購入できます